創作寓話②『風の石』

ある谷に、一つのがあった。 に吹かれるたびに、「どうしてお前は止まらないのだ」と尋ねた。 は答えなかった。

ある日、に削られ、丸くなった。 そのとき初めて、は気づいた。 「は私を壊していたのではなく、形を変えていたのだ」と。

は今日も吹いている。 はもう、を責めない。